健康で文化的な

ただの日記です。

映画は面白い

 昨夜は万引き家族を観た。観たとは言っても、夕飯食べつつ、寝支度しつつ、風呂に入るために中断もしたので、じっくり観たわけではないのだが。

 是枝監督の作品はこれで2作目。日本が舞台というのもあって「真実」よりも身近に感じる。出て来る人々が皆、とても人間臭い。極悪人は登場しない。主人公は日常的に万引きをしているけれど、それ以上のこと、例えば強盗殺人のようなことはしないだろう。そんな小悪人。いちおう働いてはいるけれど、それだけでは食っていけず、こそこそと万引きをして、母の年金をアテにして。

 そうやって生きて行くのだけど、その生活はちょっとしたことでがらがらと崩れてしまう。

 彼らの貧しさも、彼らの「悪事」が発覚した後の人々の反応も、とてもリアルで。この国の影の部分を、丁寧に描いていると思った。

 

 映画を観るのは楽しい。でも、そう思うようになったのは、数年のこと。なので、名作映画でも観ていないものはたくさんあるし、そもそも私は「映画を観るための知識」が圧倒的に不足している。

「ものの見方」をもっと知っていかないとと思う。